会社を休むか?休まないか?

わたしのテーマはゆるゆる。それは自分にはないものだったからです。ハンモックで店番をするインド人のようなゆるゆるさ。

このコラムはついつい頑張ってしまう頑張り屋の女性に読んでもらいたいと思っています。

休みに無頓着

毎週火曜日に佐賀で開催しているゆるゆる朝活読書会。

夏休みの期間だけ、1時間の時間休を取って、朝活に来られている方がいます。「この方、間違えなくお仕事できる!」そう思うのは私だけでしょうか。

少なくとも、自分の仕事の量を把握して、タスク管理をして、コントロールしているからできる技だと思うのです。そしてその貴重なお休みを、朝活読書会の時間に充てていただき、ありがたい限りです。

勤めている会社に、年休は年間何日あるか、あと何日残っているか、を即答できる人は、おそらく少ないと思います。

私の会社員時代を振り返ると、毎年余ってて使いこなせないくらいあるから、見ようともしてませんでした。(退職の時はかなり意識しましたが…)休暇申請をするときに、ちらっと年休の残数が見えますが、全く意識してません。

自分の年休を把握している割合を調査したデータによると、海外では少なくても8割以上の方が、自分の年休を把握しているのに対して、日本人は約半数の方が、知らないようです。私の好きなインドは、94%の人がお休みを把握しているとか。すごい。
*エクスペディア事務局「世界30ヶ国有給休暇・国際比較調査2017」より

休みに無頓着な日本人。そのせいか、年次休暇取得率は、2年連続最下位で、男性46.8%、女性55.4%、合計で49.4%とのこと。
*年次休暇取得率厚生労働省「就労条件総合調査」より

女性が少し高めなのは、仕事以外の楽しみを見つけるのが上手だからなのか、子供の急な体調不良に、休まざるを得なくてなのか。

そして「率」だけでなく、「実数」でも、年間10日しか年休を取っていない日本に対して、年休取得率100%のブラジル、フランス、スペインは年間30日取得しています。日本の3倍!率も実数も、世界最下位。

この数字から見えてくるものは何か。夏休みですし、「休暇」をテーマに、お届けします。

私がね 休むと仕事が回らない。独りよがりか、自意識過剰か。

夏休みはしっかり取得されてますか?

世界一真面目で休まない

お盆に実家に帰るつもりはなかったのですが、帰省した方がいいか、一応母親に聞いてみたら、「帰ってこんでええわ」と、想像通り、バッサリ言われました。

「せっかく仕事が休みなのに、娘が帰ってくると余計な家事が増える」との思い。おっしゃる通りです。休むなら、気を遣うことなく思いっきり休みたいと思うのは当然です。

さて、有給休暇を世界一取らない日本人。なぜ取らないのか?その理由は、世界一真面目だからでした。

【世界30カ国比較有給休暇国際比較調査2017】エクスペディア社のデータによると、「有給休暇を取るのに罪悪感がある」と答えた方が6割以上も占めているのです。「他人に迷惑がかかるから…」と周りに気を遣って取得権利のあるお休みを取らない。そこには、【休みを取らずに働く】というスタイルが、より優れているとする固定観念が見え隠れします。

「俺、今日寝てへんねーん!」っという、寝てないことを自慢する男子。寝ずに頑張る自分はすごいでしょ?というアピールなのかもしれませんが、私から見れば容量が悪いだけと思ってしまいます。

それと同じで、「俺、今月残業オーバーしそう!」と、なぜか残業が多いことを自慢げにアピールする人も、仕事が遅いという自らの仕事のできなさぶりを、自ら露呈しているように聞こえます。

自分がいないと仕事が回らない、という、独りよがりな思い込みになっている人は、少なくなさそうです。

という私もそうでした。突然襲われた網膜剥離。緊急手術と長期入院。「私がいないと、仕事がストップする」そう思ってましたが、残されたメンバーでこなしてくれました。

確かに相当迷惑をかけたと思います。スピードも質も違ったかもしれませんが、体制に影響はありません。「私がいなければダメ…」という考えは無くなりました。

「なんだ、仕事回るじゃん。」それが組織。自分の代わりなんて、いくらでもいる。

そういえば、名古屋から東京に転勤になる際に、ある女性の先輩から言われたことがありました。

「ななちゃん、体壊すまで働いたらあかんで。適当に手抜きや。会社はな、体壊してもなんの保証もしてくれへんよ。使えんくなったら、代わりがなんぼでもおる」

アーティストや超専門の高い職でない限り、代わりはいくらでもいることに気付かせてくれたこの先輩の言葉。今でもはっきり覚えています。

私の父は突然亡くなりました。55歳という若さだったので、現役のお勤め人。父が担当してたお客様個別案件は、複数あったようですが、多分社長や他の社員がなんとかしてくださったんだと思います。確かに迷惑かけましたと思います。でも、死んでも会社は回るのです。休むくらい、なんともないと思いました。

真面目すぎ。自覚してれば大丈夫。手を抜くくらいが ちょうどよくなる

一番怖いのは自覚してない人。もっともっとと追い込むから。それで身体壊したら意味がない。健康が一番です。

もしもの時を気にするなら

保険契約見直しの書類が立て続きに届いてました。更新時期のようです。複数の保険に加入しているので、ちょこちょこ届きます。数百円プラスして、もっと保障のあるものにしませんか?という、勧誘がメイン。

日本人は病気になった後のことを考えて、大量にお金を使うことを厭わないのに、病気にならない予防のために、お金を使うことは好まない

何かの記事で読みました。

病気になった時のリスクを、医療保険や生命保険に大金をかけることで減らし、不規則な生活に暴飲暴食、余暇を楽しむこともなく、プライベートを犠牲にする。その結果、精神的に疲れたり、体調を壊したり。

病気になった→保険かけてた→あーよかった

というサイクル。

病気にならないために、身体のメンテナンスを行ったり、筋力アップのトレーンングに通ったり、

心の健康を保つために、旅行に行ったり、余暇を楽しんだり。

私が学んできたインドの伝統医療、アーユルヴェーダの考え方も、同じような考え方です。病気になってからではなく、ならないようにどうするか。

でも日本人は、予防のためのお金を使うことにあまり慣れてない気がします。どこか心の中に、無駄遣いしてる、とか、贅沢してる、とか。そんな罪悪感がちらつきます。

それと似ているのですが、世界一有給を取らない日本人の休みを取らない理由。第一位は、「緊急時のためにとっておく」でした。
※【世界30カ国比較有給休暇国際比較調査2017】エクスペディア社のデータより

病気をしたら、有給休暇を使わざるを得ないので、仕方がないのかもしれません。確かに私も、網膜剥離になった際は、大量に余っている年休を使ったので病欠になることはなく、非常に助かりました。

でもその緊急時は、17年勤めて1回だけ。もちろん1年のうち数日は、風邪や体調不良で、休むことはありましたが、有給がなくなっちゃうくらい、休まざるを得ないことはありませんでした。

もともと身体が弱く、休みがちな人は別として、有給がなくなってしまうほど、病気にかかることは、会社員人生であるかないか、くらいではないでしょうか?

それよりかは、「疲れたら病気になる前に休む」これくらいの軽い気分で、有給休暇も取れれば、取得率もアップしそうです。

でもきっと、今の日本の企業体質や価値観だと、「そんなことで休みやがって!」「仕事、なめとんのか!」って言われそう。だから休めない人が出てきてしまう。

「暑いので今日は会社を休みます。」パソコンあれば あり得る選択

連日の猛暑。暑さで倒れて仕事休むよりは賢い選択。そんな時代が近づいている気がします。

休める職場

このコラムの影響か、ちょっと健康を意識して、今朝は早起き朝散歩。

まだ暑くならない早朝に、色んな用事を済ませると、体も楽ですし、達成感も倍増です。早く暑さがましになればいいのですが…

さて、世界一有給休暇を取らない日本人の休みを取らない理由、第1位は「緊急時のためにとっておく」でしたが、2位は人手不足。そして3位は、「職場の同僚が休んでいない」だそうです。
※【世界30カ国比較有給休暇国際比較調査2017】エクスペディア社のデータより

人手不足は置いておいて、「周りが休んでいないから、休みにくい。」というのは、なんとも他を尊重する日本人気質満載の理由ですね。

私も最初は、周りを気にしていました。長期休暇も取る権利はあったのに、20代の頃はほぼ取っていませんでした。自分より上の先輩や上司が休んでいなかったり、残業して残ってたりすると、とても休みにくかったり、帰りにくかったり。特に20代の頃の上司は、風紀委員長かのごとく厳しかったので顕著でした。

30代に入ってからでしょうか。歳を重ねるに連れて、図太くなってきたのと、自分が若い時に「帰りにくかった」という思いがあるので、積極的に休みを取ることにしました。上司や先輩のスタンスって、とても重要だと思います。

関西勤務の頃の上司は、上司自身が休みたい!という思いが強い人でした。なんせ「休むこと大賛成!」な上司で、先輩も後輩も、うまく仕事の段取りをつけて、自分たちのタイミングで、周りのメンバーと調整しながら、休みを取得していました。

チームのミーティングで、「今月はいつ休みますかー?」という、休む日の共有があったくらい。「休みかぶるからずらして!」「ま、かぶっても大丈夫か?」という会話が、フランクにできる環境でした。

休みを決めれない人がいると、「何がそんなに時間かかってる?分担しよか?」という、業務の見直しまでもがその場でできる。

理想の職場ですね。

この雰囲気作りは、20代の子にはハードルが高いですし、仕事をしないおじさん層がやると、「だだのサボり」に見えて、職場の雰囲気が萎えますので、ぜひ職場の中堅を担っているに動いてもらうのが一番効果が高いと思います。

仕事もこなして休みもとってる、それが理想です。

休んでも誰にも迷惑かからない。それが本当の仕事デキル人

いてもいなくても一緒。っていう意味ではなくって、自分が休んでも、協力してくれる人を作っている、コミュニケーションもスケジューリングも、上手にできる人が、お休みをうまくとれる人だと思います。

そんな人がたくさんいれば、休みが取りやすい職場になっていいですね。

続く…次回は実際に上手に休んでる方の例をご紹介します。

<ご案内>

和然旅塾のゆるゆるオンラインサロン会員に入会すると、月額2,000円(税込)で定例のゆるゆる読書会が受け放題。月1回の勉強会にも参加できます。

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オンライン朝活読書会、単発での参加もできます。

毎週火曜日:7:00am-7:45am/8:00am-8:45am/9:45am-10:30am
毎週木曜日:6:00am-6:45am
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参加費は1,000円(税込)
参加後のお支払いです。

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