理想の年休取得方法を模索する

今回の台風。九州地方は恵の雨だけ降らせて過ぎ去って行きました。

さて今回は、お休みを上手に取得されていた方や、定時内で業務を終わらせていた方自分らしい働き方をされていた方を何人か紹介したいと思います。

あなたの働き方の参考になる人もいれば、それは無理やろう、と思う人も
いるかと思いますが、良いとこどりして、少し楽になっていたければと思っています。

◼︎キープ時間を作る

一人目は男性です。

関西の職場では、上司が休みを取ることにとても理解がある方でした。というのも、過去にご自身が激務でメニエール病にかかり、辛い思いをしたからだと後から知りました。

「部下の健康を守るため!」=「自分の健康を守るため!」

とてもありがたい計らいでした。

単身赴任で関西に来られており、週末は家族で過ごす、とても理想のパパ像でした。そのため、金曜日の午後は、いつもそわそわされています。そして、金曜日の午後に、重たい案件の打ち合わせや、来客や外出の予定を入れようとすると、スパッと断られていました。

定時後に予定を入れようとしているのではなく、まだ、業務時間なのに。「スケジュール、空いてるやん!」と思いましたが、この徹底ぶりが素晴らしかった。

部下からしてみれば、「自分の都合で仕事するなんて!」と思った時もままありましたが、その上司の傾向がわかると仕事も合わせてしまえばいいもので、彼のスケジュールを抑えるときは、金曜日を除き、どうしてもというときは、金曜日の午前中を狙って、スムーズにこなしておりました。

「向こうの立場に立って仕事をしろ!」「相手の気持ちを考えなさい」ということを、嫌という程教え込まれてきたので、頼まれたことを全て引き受けちゃったり、断ることができなかったり、その結果、なんだかいつも時間に追われてて、やりかけ案件が溜まっていき、あれもこれも忙しくしているのに、気づけば全部中途半端。

特にしっかり者の優しい女性、気遣いしすぎの優しい男性、慌ただしく落ち着きのない男性、に多い気がしてます。

そこで今までの考えと真逆で、【思いっきり自分都合時間を確保してみる】

これは、「限られた時間内に仕事を終わらせる」という、残業せずに帰る必要性があるときには、とても有効的だと思います。

「この時間は何も予定入れないで、私だけの集中時間にさせて!」というキープ時間。この時間に電話がなっても、出ないくらい徹底しちゃう。

その上司、以前は公開のスケジューラーにこのキープ時間を入れていませんでしたが、途中からはしっかり「キープ時間」を入力して、みんなにわかるようにしてました。

途中からは面白おかしく、「もう帰った方がいいんじゃないですか?」と、定時内に声をかけることも。

「そんなにゆるくていいの?」と思われるかもしれませんが、すべてメリハリです。繁忙期は上司もわかっているので、帰省回数を減らしてましたし。自分から意思表示すれば、お互い余計なストレスは減るのだと、感じた出来事でした。


本当は、帰りたいのに、引き受ける。いい人演じて 疲れた人へ。


断わりきれず、引き受けたものの、翌日目の下のクマが…「疲れてるね…」と言われ、いい人を演じたつもりが、いつの間にか「疲れた人」を演じてたということがないように、お気をつけください。

◼︎あやまらない

先日、大好きなピアニスト、中村天平さんのコンサートに行ってきました。

もうそれはそれは、かぶりつきの席で、最高の夜でした。

完全全国ツアーを、愛車を運転しながらされており、この度佐賀市に初上陸。ご自分で作った曲を、ご自分で演奏する、日本でも珍しいスタイル。葉加瀬太郎のピアノ版みたいな感じです。

ちなみに私、葉加瀬太郎も大好き。オリジナリティの強いアーティストに惚れ込む傾向があるようです。

JAZZ BARが会場だったからか、開演は少し遅い20時スタート。仕事帰りの方には、余裕を持って会場に迎える安心の時間ですね。

さて、平日の仕事のある日の定時後の予定。

「ずえったいにこの日は定時で仕事を終わらせる!」

と会社員時代の私は、予定のだいぶん前から誰にも聞かれていないのに公言してました。

「●●日は、コンサートなんですよねー!」

私だけではなく、宝塚の大ファン、いわゆるヅカファンの先輩も、トイレで会うたびによく言ってました。

その女性の先輩も、自分が仕事で関わるチームの人に、チケットを手にした日から公言しまくり。そうすることで、周りは「この日は、急なお願いはできないな。」と、多少意識してくれるものです。

そして、上司から急に仕事を振られたとしても、「●●さん、今日コンサートですよね!やっておきますよ!」と引き受けてくれたり、そのやりとりを上司の目の前ですれば、お願いした上司も「あ、今日早く帰る日なの?じゃあ、明日でいいよ」なんて、ことに。

【仕事の環境は自分で作る】

予定があるのをわかっていて、意地悪のように頼んでくる人も中にはいるのかもしれませんが、良い人間関係を作っていれば、そんな意地悪な人からも周りが助けてくれます。そして、自分の周りの方も、予定が入っているときは早く帰りやすくなるものです。

この戦法を使うときは、ポイントがあります。「●●があるんで、早く帰ってもいい?」ではなく、「早く帰ります」と言い切ること。悪いことではないんですもの。断る必要はないと思うのです。

協力してくれたら、「ごめんね」ではなく、「ありがとう!」申し訳なさそうに言うのではなく、爽やかに!悪いことをしていると思うと、周りも同じ状況の時に休みにくいし早く帰りにくいですから。

これは、習い事でも使えます。私はベリーダンスを習っていたので、【ななさんは、毎週月曜日は踊りの日】と周りが認識してくれていました。

アサヤという、ベリーダンスで使う魔法の杖のようなものを会社に持ってきてたので、なにあれ?と聞かれることも多く、こちらがベリーの日だと言わなくてもバレましたが…だから、少し残ってたりすると、「早く行かなくていいの?」って声をかけてくれたり。

会社の人にプライベートな情報まで言いたくない。ってこともあると思います。もちろん、言う人は厳選して。面倒くさい人には言わなくていいですし、全てをさらけ出す必要はありません。

「どうしても外せない用事がありまして…」といえば、年頃のレディに、しつこく聞いてくる人はそんなにいないかと思います。「お!デートか!?」って言われても、勝手に思わせておけばいいのです。

ある程度公言することで、協力してくれたり、欲しい情報が集まったり。それで仕事が円滑に進み、思った時間に帰れるなら、少しくらいいいかな。と思います。

自己主張 できない人でもできるはず。今日の予定を 公言するだけ。

→「帰りたい!」は、自己主張。「帰ります!」は、ただの報告。そう考えれば、帰りやすくなるのでは?

◼︎月一休む日を決める

先日、家でラジオ体操をしました。近所の公園から聞こえる音楽に合わせて。私が小さい頃は、体操が終わった後、誰よりも早くハンコをもらうために、みんなダッシュして競争してたのですが、時代なのか地域性なのか、みんなゆっくりと並んでました。平和でよかです。

さて、夏休みを意識して、「休む」をテーマにお届けしております。

今回は、とても上手に年休を消化されているある男性先輩のお話。その方はいつもマイペースで、とても物静かな方。きっとラジオ体操後も静かに列に並ぶタイプです。決して目立つタイプではありませんが、関西人の性なのか、ポソッと面白いことを小さな声でつぶやきます。私はそれにツッコミを入れて、楽しんでいたわけですが。

帰る方向が大阪駅まで同じなので、ちょくちょく一緒に帰ってました。確か昨日は会社を休んでたなと思い、体調でも悪いのか聞いてみると「いや、元気やで。月1回は年休取ってるねん。」と、ぼそり。いつの間にお休みを!?

同じグループなのに、彼が月一年休を取ってるなんて、全く気付きませんでした。彼は予算と統計の業務を担当。予算策定の時期はどう頑張っても鬼のように遅くなるので休日返上までして責務を果たし、予算策定時期以外は、月1で年休を取ってるとのこと。「だって、毎月取っても年休余るやん」とぼそり。

そらそうだ。うまく自分の仕事を調整し、やらなあかんことは、しっかり責任持ってやって、休めるときは休む。を徹底。月1回休む日を確保し、その休みの日は、奥様とお出かけになっているようです。

まあ、なんと素晴らしい。こんな絵に描いた男性先輩も世の中にはいるのです。ちなみにこの先輩はチームリーダーで、彼のチームは毎月誰がいつ休むか、月初のチームミーティングでお話されているとのこと。

たまたま時短勤務の女性も多く、【業務時間内に仕事を終える】ということについて、男性もとても意識しているチームでした。チームの雰囲気も良かったもんなー。

彼の話を聞いてからですね。私も率先して毎月休むことにしました。休めないときは午後休をとったり。そうすることで、仕事にメリハリがつき、パフォーマンスも良くなったと感じてます。

その先輩は今は転勤で東京に。彼のスタイル、東京でも続けてるのかなー続けててほしいなーとふと思い出したのでした。

スーツ着て 向かうは涼しい映画館 嫁には休むと言ってないから

先輩のように、奥様との時間を大切にしたい、という人もいれば、せっかくの休み、ひとり時間を楽しみたい。という男性もいました。休んでも、家いたらこき使われるし、という、休みなれていない男性は、会社に行くふりをして、教養を磨くのもありかと思います。

◼︎それでもあなたは休まない

毎月地元佐賀で開催している坐禅と読書

8月はお休みをいただきますが、次回で4回目の開催になります。

お世話になっているお寺の住職さんが、ヘルニア持ちなのですが、日程調整のご連絡をして見たら、腰の状況がすこぶる良くないらしく、9月は30日(日)にできるかできないかの状態とのこと。お盆の法事のピークは、乗り越えられたのでしょうか?心配です。

さて、「休む」をテーマにお届けしておりますが、今回は「休まない」人の事例です。

社会人にもなると、通夜や葬儀にも出席する機会が出てきますが、むかし、お世話になっている上司のお父様が亡くなられたので、お通夜に行ったことがありました。上司とそっくりのお父様の遺影、上司とそっくりの娘さん、美人な奥様にイケメンの息子。普段見ることができない上司のプライベート事情を、不謹慎ながら芸能リポーターのごとくキョロキョロと観察。

しばらくは上司は会社休みだろうな〜。飲み会入ってたけど、キャンセルかな〜と思って、翌日会社に行ったら、なんと、席に座っていました!!実の両親が亡くなった場合は、確か5日ほど忌休取れたはず。

「なんで会社来てるんですか!?」と聞くと、「え、だってすることないし」と。次男坊だったので、全て長男に任せてたらしいですが、まるで主役を張ってる芸能人ですね…。

休み慣れていないと休むのが怖くなる。

休む=罪悪感
休まない=責任感

という、凝りかたまった考えがもう抜けないようで、上司も休めない自分を諦めてました。

私は父が亡くなった時は、仕事のことなんて考えられなくて、しっかりお休みいただいたけど、ま、人それぞれということですね。

ですが、この考え方の年齢層がたくさんいる会社は今後ちょっと注意が必要かも。詳細は次回に。

休みなく働く美学、素晴らしい。大量生産の 時代であれば。

大量消費、大量生産の時代、モノがあれば売れる時代であれば、休みなく働くことは大きなメリットだったように思うけど、今のように質やオリジナリティに価値があるような世の中では、良いものを生み出すための休みは必要だと思います。

徹夜して、いいものが作れるなら別ですけど、24時間戦えますか?の時代は、とうの昔に終わってるかと。裁判沙汰ですもんね。

◼︎あなたはAI?

毎週火曜日は朝活、隔週で昼活、夜活を開催しております。

昼活開催の場所は佐賀市唐人町にあるカフェ木と本ロングステイ歓迎の
居心地の良いカフェです。

夜活開催の場所は佐賀市柳町にあるこねくり家」。古民家を改装した
落ち着くカフェです。

ちなみにこちら、こねくり家さんのブログ。

ゆるゆる夜活読書会でステキ女子に

ゆるゆる夜活読書会が掲載されました!

読書会参加予定の方の一人が、夏風邪を引いて今日はお休みしますとのご連絡。この暑さ、そろそろ身体に来る頃ですね。

さて、前回は、体調不良どころか、身内の不幸でも休まない、そんな上司のお話でした。

かなり振り切ったレアなケースと思ってましたが、そうでもなさそうです。日本人のうちの2割は、休暇の日でも「一日中」仕事のメールをチェックしてしまうというデータを見つけました。

やっぱり日本人は休み下手で、休みの日も仕事のことが頭から離れていない。そんな特性があるのですね。休んだとしても、気になって休んだ気にならない。だったら働いてた方がまだいっか。という感覚でしょうか。

そんな中、未来の社会人はどうかというと、これまた面白いデータ見つけました。今、新卒の学生たちが、就職活動で重視する項目ランキング。

1位:より多くの有休が取得可能
2位:フレックスタイムでの勤務が可能
3位:通勤交通費支給の規定

「甘い!」「なめとる!」「そんな会社あるかーー!」なんて思っていても、これが実情。働く人が確実に減っている中、売り手市場の就職活動、企業はこの次世代新人たちに柔軟に合わせなければだーれも入社してくれないという、残念な結末になってしまいます。

「休むのがもったいないくらい、楽しく夢中になる仕事はない!」という、若者の固定概念を覆すことができれば別ですが、個人起業するならまだしも、アイドルならまだしも、企業では難しそうです。

未来の会社存続のために、まずはあなたからお休みましょう。そして好きなことを見つけて、起業をするのであれば、好きなだけ働いて、好きなだけ休みましょ。


休まずに働く人はAIだ。そういう時代はもうすぐそこに。

休まず働いていたら、「お前はAIかっ!?」

とビシっと突っ込まれる、そんな時代も近い気がしてます。

今後はAIとの上手な共存。AIとの分業で手にした空き時間で、もっともっと好きなことをする、楽しまなきゃですね。

データ参照:エクスペディア・ジャパン有給休暇の国際比較調査より

◼︎自分を休ませてくれる言葉

朝活読書会、のべの参加者が先日で100名を超えました。指定図書も
順調に進んでおります。

ありがとうございます。

「ゆるゆる」がモットーですので、無理をせずにご参加いただくよう、おすすめしております。

そして今回で「休むこと」のテーマは一旦終了します。

休みたいと思いながらも休むことが苦手な日本人。日本の年休取得率は、2年連続世界最下位、男性46.8%、女性55.4%、合計で49.4%ですが、政府が発表している「第4次男女共同参画基本計画」の中で、2020年までに、有給休暇の取得率を70%にする!と宣言しているようです。

*年次休暇取得率厚生労働省「就労条件総合調査」より

70%なんて、本気で言ってるの?という数字ですが、世界を見渡すと、この70%でも低いらしい。

100%の取得率
→ブラジル、フランス、スペイン、オーストラリア、香港

90%
→シンガポール

80%
→メキシコ、アメリカ

70%
→イタリア、インド

67%の韓国の次に、最下位の日本は49.7%。日本が低すぎるだけで、高すぎる目標でもないのですね。国の政策を全て肯定するつもりもありませんし、宣言したことを企業のようにコミットするかは怪しいところもありますが、少なくともそういう目標設定を掲げている事実だけは、知っていてもいいのかと思います。

今の働いている環境で、果たして7割取得ができるのか。何が弊害になっているのか。どういう働き方をすればいいのか。考えてみるのもいいのではないでしょうか。

昨日のゆるゆる夜活読書会も「休む」がテーマでした。

・なるようになる(ポジティブな意味で)
・ま、いっか。
・これでいいのだ!(バカボンのパパ風)
・正しいことではなく楽しい選択を。

などなど、自分を休ませてくれる言葉やフレーズをうまく活用し、上手に休みを取る。肩の力が入っているとき、ふと、フレーズが浮かんで来れば、ほっと一息入できそうです。


いつでもどこでも呼び出し可能。携帯あるから仕事が増えた

たいていの場合は、便利ではあるのですが、時には携帯の存在を恨みました。休むときは、電波が届かない海外や秘境へ行くことを敢えて選んでました。連絡がつくことは安心感を与えるのですが仕事においてはそうではなかった。「連絡つきませんから!」そういって、お休みするもいいですね。本当に必要な連絡は、どうにかして入ってくるものだと思っております。

なるようになる。ゆるゆる行きましょう。

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