
「ゲームが止まらないんです」
「昨晩もゲームをしてしまいました」
読書会に参加される方の中にも、まるで薬物に手を染めたかのような神妙な面持ちで、ゲームをしてしまった自分を責める方がちらほらいます。私たちファミコン世代は、「ゲームばっかりして!」「宿題しなさい!」と親からよく叱られて育ちました。だから、大人になった今でも、ゲームに対してどこか罪悪感を持ってしまうのかもしれません。
でも、思い返してみると、私たちはいろんな”ゲーム(遊び)”をして育ちました。鬼ごっこ、かくれんぼ、はないちもんめ、ドロケイ、カルタ、トランプ、将棋…。
こんなに多くの遊びに親しんできたのに、テレビゲームやスマホゲームになった途端、なぜか「ダメなこと」のように感じてしまう。不思議ですよね。
そういえば、東京オリンピックの開会式は、あのドラクエ(ドラゴンクエスト)のファンファーレで始まりました。私はドラクエⅠ〜Ⅴを子どもの頃にクリアしていたので、すぐに気づいてとても懐かしく、感慨深い気持ちになりました。(ちなみに、私の母も、そして大正生まれの祖父もドラクエをやってまたんです!)
安倍元首相がリオオリンピックの閉会式でマリオに変身した場面も、記憶に新しいですよね。”日本といえばゲーム”と世界中で認識されているのに、日本人だけがゲームをしながら罪悪感を持っているーなんだか、チグハグだなと思ってしまいます。
とはいえ、睡眠時間を削ってまでやめられないとか、やらなきゃいけないことを後回しにして夢中になってしまうとか、人に迷惑をかけてしまうようなレベルになると、それは依存症のリスク。心と体の健康のために、見直す必要があるかもしれません。
そんな時におすすめしたいのがこちらの一冊。
『毎日を楽しめる人の考え方』樺沢紫苑書
![]() | 精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方 [ 樺沢 紫苑 ] 価格:1,650円 |
この本は”遊び慣れていない日本人”のために書かれた、遊びを推奨する本です。
「制限する」ことで「楽しい」を感じ取る能力が復活し、幸福度、満足度がアップする
スマホ、ゲーム、お酒、ギャンブル…、依存症しやすいものほど、「ルールを決めて楽しむ」ことが大事なのだと著者は言います。
「ゲームをやってはいけない」のではなく、「ルールを決めて楽しもう!」という発想が大切なんですね。
例えば、やる時間を決める。
・1日1時間だけする
・お風呂が溜まるまでの間だけやる
・◯◯を終えたご褒美としてやる
・何曜日だけにすると決める
などなど。マイルールを作れば、罪悪感なく楽しめるのではないでしょうか。
今日の読書会でお話ししてくださった方も、「仕事が片付いたらゲームをする!」という”ご褒美スタイル”で楽しんでいらっしゃいました。どうせやるなら、楽しく、前向きに。
これからはVRの進化で、ゲームの世界はますますリアルと融合していくはず。そんな時代でも、「自分で制限かける力」さえあれば、私たちはもっと自由に、そして罪悪感なく、ゲームを楽しめるのではないでしょうか。
「やめなきゃ」と自分を責める前に、「どうすれば気持ちよく楽しめるか?」を考えてみませんか?

最終更新日:2025年7月20日 (投稿者:nana)
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