キャリアウーマンがこれからの人生を楽しむ選択肢 続インド編

◼︎強く願えば思いは叶う。

初めてのインド旅行は、
用心深く大手旅行会社のツアーに参加。

インドを訪れた人は、
ガッツリハマる人と「もう2度といくか!」という人と、
きっちり2つに分かれると言いますが、

私はとても良いガイド、ロクさんと出会い、
インドが大好きになって帰国しました。

ここまでが前回までのお話。

※1回目のインド訪問については
『キャリアウーマンがこれからの人生を楽しむ選択肢 インド編』
 をご覧ください。

さて帰国後、私は一緒に撮った写真を、
ロクさんに送って御礼を言おうと
いただいた名刺に書いてあるメアドに送りました。

この写真↓

でも、何度送ってもエラーメールで返って来る。。。

うーん。。。
でも、どうしても御礼が言いたいっ

そこで私は、現地の旅行会社宛に
直接メールでコンタクトを取ることにしました。
(英語で頑張った)

すると、あっさりと、
ロクさんのgmailアドレスが送られてきました!

さすが、インド!
個人情報保護とか、全く関係ないのね(笑)

インドのこのゆるゆるな顧客情報の扱いのおかげで
私はロクさんと連絡が取れ、写真も送ることができ、
直接御礼を言うことができました。

めでたしめでたし。

と、ここで終わったら面白くなーーい!

それ以来、ちょくちょく携帯で連絡とり、
ロクさんから猛アタックを受けます(笑)

またインドおいでよー!
ガンジス行かないで
インド行ったことにはならないよー!

ご案内するよー!プランは任せてー!
うち泊まればいいよー!
いつ来るーー!?

確かにガンジスには行きたい。
ロクさんにガイドしてもらうのは安心。
インド人の家、行ってみたい。

え?行っちゃう?!
でもさすがに1人では危険過ぎるよね!?

と、一緒に行ったお友達に相談すると、

行きたい!!!

っと即決。

第2回目のインド旅行。

一度しか会ったことない、
インド人を信じて、私達は安い航空券を予約します。

3月に行ったばかりなのに、
同じ年の11月にインド旅行の予定を入れてしまうという。

今思うと、恐ろしい行動力。
そしてすごい思いの強さ。

インドに呼ばれたのではなく、
実は思いが強かっただけなのかもしれませんね。笑

強く思えば願いは叶う。

そんな自信を与えてくれた、
二度目のインド旅行が始まります。

ところで、何で何度もメールがエラーだったのか。。。

ロクさん曰く、

あー、あれ、デタラメねー
適当に書いてるのよー

エーーーーー!
おそるべしインド。適当すぎ!


◼︎働きすぎだよ日本人

さて、二度目のインド旅行は、
インド人宅に泊まる自由旅行に決まりました。

実は私、海外旅行の自由旅行は初めて。
英語しゃべれないので、いつも安心のツアー旅行だったのです。

なのに初めての自由旅行がビザのいるインドであり、
一度しか会ってないインド人を頼りにするという。

インドに行ったことがわたしを強くしてくれたようです。
小さなことは気にしない。

ま、どうにかなるか?っと。

もちろん初めて格安エアチケットを自分で予約。

前回はエアインディアで豪華に行きましたが、
今回は中国東方航空という「絶対遅れる飛行機」
と呼ばれる便で行きました。

関空の駐車場のおじさんに言われたのです。
「その便、絶対遅れるから、駐車場まで車取りにきてねー」と。

絶対遅れるなら時間変えればいいのにねえー

さて、上海経由で長めのトランジットをとり、
インドに到着したのは夜中の1時くらいだったかしら。

つい8ヶ月前くらいに来たデリー空港。
到着ゲートを抜けて、さてロクさんがいるかどうか。。。

これでいなかったら、、、、
インドに放り出される邦人女子二人。。。
と不安がよぎりましたが、

よかったーー!
ロクさんいました!

まっすぐ真っ暗なデリーの街を走り、
インドの懐かしいにおいをかぎながら、ロクさんの家まで直行。

とりあえずその日は遅いので、
お風呂には入らず寝なさい。といわれます。

えーー!

っと思いましたが、

インド人は、夜お風呂入らないよ。
みんな朝入ってからお祈りね。

といわれ、郷に入っては郷に従え。

汗拭きシートで身体をふきふきして、客間のベットで眠りました。

そして朝起きて、入浴タイム。

トイレとお風呂が一緒になった、
いわゆるユニットバス。シャワーはありません。

お湯と水が出る蛇口が別々なので、
下にある赤いバケツで熱湯と水を混ぜて、
程よい温度にし、

桶で湯をすくって身体から髪まで洗いました。

それはもう、大変。
ベリーダンス用の無駄に長い髪の私は特に。。。
何回桶を往復させたことか。。。

阪神大震災以来です。

ガスが止まり、お風呂に入れなかったとき、
ポットで沸かした熱湯と水を混ぜながら、
身体を洗ったのを思い出しました。

ガスが止まった数週間だけのことが、
インドではまだまだ日常なんですね。

ロクさんの家はまだ裕福な方ですので、
お湯が出ましたが、湯を水から沸かすお宅も多いとか。。。

便利な生活が当たり前の日本人。

生活が便利になることで浮いた時間を
ゆっくり休む時間にできればいいですが、
多くの人がさらに働く時間に回してしまう。

仕事は仕事でより効率化を求められ
スピードを求められる。

働く時間は増えて、
効率化は進んでるはずなのに、なぜ定時で帰れない??

携帯やメールで即時のやりとりができるようになって
便利になったはずなのに。。

便利になったらなったで
さらにさらにと、やることは増えていってる気がします。

その分成果が見えればいいですが、いまいちよく分からない。

働きすぎだよ日本人。
働いた分、休まないと。
人間バランスが第一です!

目覚めのチャイを淹れてくれたロクさん。

朝のこういうゆとりあるティータイムを
大切にしたいものです。

あなたは働きすぎていませんか?


◼︎気にするポイントが違う!

デリーに住むロクさん宅に夜中に到着し、
お初インド人の家にお泊りした私達。

苦労しながらお風呂に入った後、
ロクさんが私たちにルピーを渡し、
「これでりんごを買ってきて。」とお願いされました。

私たちはルピーを片手に、まるで「初めてのおつかい」気分。

街をぷらぷら歩きながら、
屋台の果物やさんを探します。

朝ごはんを屋台で食べてる人や、
子供が屋台で買い物してたり。

うん。私達にもできるはず!

あったあった果物やさん。

片言の英語とジェスチャーでお買い物。

あんたはネパール人か?

と聞かれ、

いやいやジャパニーズよー!

というと、よほど珍しかったのか、
びっくりした顔をされました。

インド人にネパール人に間違われる私。。。
てかインド人とネパール人の違いが
あんまりわかんないんだけど。。。

さて、ちょっとした問答ありながらも何とかりんごをゲットし、
ロクさんに自慢気に

買って来たよ~

とおつりとりんごを渡すと、

いくらだった?

と。

おつりを見せて、

こんだけあまったー

というと、

ちがう!何グラムで何円だったの?
え?聞いてないの!?
高いか安いかわからないでしょ!!

と呆れ顔。。。
子供でもちゃんと聞いて買い物するらしく、

え?そうなの?

たしかにグラムを計ってたけど、
どれくらいほしい?と聞かれて、個数で答えてしまった私達。

そして、ひとつおまけしてくれてラッキーとばかり思っていたら、
まさかの秤売りだったとは。

あなたたち、インドでは住めないね。
絶対だまされるね。

とお墨付きをいただいてしまいました。

スーパーでの買い物に慣れているのと、
日本では秤売りはお肉くらいですもんね。

そしてそこには大抵値札あるから値段を聞く文化がないし。

気にしない。
気にしすぎない。
気にしなくていい。

前回の旅行で
ロクさんから教わったつもりですが、

インド人は生活に関わるところ、
いかに生きぬくかってところをちゃんと気にしないといけないから、

日本人のように、
自分がどう思われているかなんて生死に関わらないことは
どうでもいんだろうなと思いました。

気にするポイントのレベルが違う!

生命のエネルギーを浴びた初めてのおつかい。

家にぬくぬくいながら、
ピンポーンってコープさんを待ってるようじゃ、
インドでは通用しないわけですね。。。

こちらおつかいで買ってきたリンゴ。
黒い謎の塩をかけて美味しくいただきました。


◼︎西洋医学とインド医学

お買い物すらまともにできなかった残念な日本人二人組。

ロクさん宅の前庭でのんびりリンゴを食べようと
外に出ようとしたとき、

!!!!!!
いたっ!!!!!
足に何かおるーー!!!!

そう、でっかい蜂がいたようで、
私、見事に足を刺されました。

ぎゃーーーー!
蜂に刺されたーーー!!!

というと、
ロクさんが急いで走って来て、足に何かを振り掛けます。

ん?ロクさん、なにそれ?

レモンね。
消毒にいいのよ。
うん、これで大丈夫!

えーーー!?
レモンでOKなのーー!
ほんとに大丈夫???

といっても、この後出発だし、
インドの病院にいくなんてめっちゃ怖いし、
きっと大丈夫。。。なはず。。。

というわけで、
私は蜂に刺された足にレモンを振りかけ、
インドの聖なる川、ガンジス川へ向かいます。

今回の旅は、ロクさんプレゼンツ!

デリー、バラナシ、カジュラホの3都市を、
飛行機やら列車で移動する旅。

まさかのインド生まれの蜂に足を刺されちゃいましたが、
レモンの効果は絶大で、多少の脹れさえあったものの、
道中まったく支障ありませんでした。

いや、しかしインド人すごいですね。
食べ物でとっさの消毒。
生きる知恵というのでしょうか。

日本も「切り傷にはアロエ」とはいいますが、
最近はめっきり薬や病院頼り。

インドはちょっとしたことなんかで病院に行ってしまうと、
人間で溢れかえって、治療なんてできないんでしょうかね。

でも、一刻を争う「網膜剥離」みたいな病気だと、、、、。

私は恵まれた環境で優秀な先生方から手術を受け、
無事視力は回復しましたが、
きっとインドだったら、失明していただろうなと思います。
(※この話はまた別の機会に)

やはり病気を治す医療は西洋の医療が進んでいます。
日本に感謝。

インドの医療はアーユルヴェーダが有名ですが、
これは病気になりにくくする予防医学。

きっと誰もが病院に通えないから、
「自らの命は自らで守る」という本能的なものも
関係しているのかなと思いました。

病院に通えない。
病院の先生が足りない。。。

インドとは背景が全く違うものの、
今後の日本の未来図かもしれません。

少子高齢化社会、人口減少。

お医者さんになるべく頼らず、健康寿命を延ばすために、

アーユルヴェーダの医療は
これからもっと日本で注目されていくのではないかと思います。

病気になっちゃったら西洋医学に頼り、
病気にかからないようにインド医学に学ぶ。

そんなスタイルが理想ですね。

↑これロクさんちの前庭。
デッカい蜂の巣あるしーー!

ロクさん曰く

蜂さんと仲良しなのねー

それは蜂さん失礼しました。
見慣れぬ客人にびっくりさせちゃったね。


◼︎静かさの贅沢

ロクさん宅を後にし、
ようやくデリーからバラナシ、ガンジス川のある地へ移動します。

ロクさんが予約してくれたホテルは
とっても綺麗なラマダホテル。

ガンガー(ガンジス川)まではリクシャーで移動しました。
落ちないように足はこうやって置きます↓

夕暮れのガンガー
夜のガンガー
夜明けのガンガー

3通りのガンガーを楽しみましたが、やっぱり朝が一番!

この世のものではないような神秘的な朝日。

その朝日を拝みながら沐浴をする人々。

私はお花をお供えする程度で
さすがに沐浴初体験とはいきませんでした。

一日一日、感謝の気持ちを忘れず、
命のありがたみを感じて生きているインド人。

その当時、仕事で疲れていた私には
本当に心が洗われる光景でした。

バラナシの街の激しいクラクションとガンガーの静けさ。
都会の忙しなさと田舎ののんびりした時間。

あなたはどちらが好きですか?
私はいずれも後者が好きです。

普段忙しない騒がしいところにいるのですから
意識して静かなところに身を置かないと。

今の時代、静かさはとても贅沢。
人間バランスが大切ですもんね。


◼︎肉の代わりは豆!

初めてのガンガーに心洗われながらも
バラナシの街でマクドの看板をみかけました。

そう、インドにもマクドはあるんです。
インド人は肉を食べないのに!!

ちょうどホテルの隣にあったので、
好奇心旺盛な私達はインドマクドにチャレンジ!

学生時代マクドでバイト経験もあり
余計に海外のマクドは気になります。

そして頼んだのはこれ。

マックベジタブルバーガー!
豆をすりつぶしたものがパティです。
マサラが効いててとても美味しい。

日本でも発売すれば売れると思うほど!
きっと女性に人気が出そう!

インド人は肉を食べない変わりに
豆でタンパク質を摂取するんですね。

肉を食べなくてもしっかり腹持ちがよく、栄養たっぷりです。

豆といえば、日本も豆文化!!

大豆からできている代表的なソウルフード、
それはお味噌です。

日本人は大昔は草食人間。
だから腸の長さも長いと言われています。

お肉を食べなくても
お味噌でしっかりと
必要な栄養素は取れてたんですかね。

とはいえ、日本のお料理はやっぱり美味しいので
お肉もいただいてますが。

身体の声を聞きながら
美味しいと思うものを

幸せな気分で食べることが、
きっと体に一番いいんだろうなと思います。

ファストフードではなく
心のこもった手料理がベストだなー。

インドは好きだけど、
カレーも好きだけど、
やっぱりお味噌汁が大好き。

いくらインドが好きでも
やっぱり日本人の魂をごまかせない。

自分にあったものを取り入れたいものです。


◼︎エロティック寺院

さてここからの記事は年齢制限ありです。
R指定あり!

バラナシでガンジス川を拝んだ私たちは、
ロクさんがプランニングしてくれた次の目的地、
カジュラホへと向かいます。

バラナシから、さらに東へと車を走らせ、
ジャングルに囲まれた人口8千人足らずの小さな街へ。

このカジュラホ。
昔々にヒンズー教やジャイナ教のお寺がたくさん建設されたことで有名のようです。

なかでも文化遺産となっているラクシュマナ寺院。
これがすごかった!
十分大人な私たちも赤面!

お子ちゃまはこれ以上は見ないでね。という彫刻の数々。
一番有名なのはこちらのミトゥナ像(交合像)

こんなのもあったり。。。

これらの彫刻について、

ロクさんではないカジュラホ専門のベテランガイドさんが、
かなりリアルに説明してくれます。

ヘーーーーっ
ほーーーーっ
ひえーーーっ

年頃の女性二人は、そう言葉を発するのが精一杯でした。

ところでなぜお寺なのに、
こんなにもつれ合う男女の彫刻が永遠と続くのか。。。

それは戦争で勝つため。

だそうです。理由のスケールが違う。。。
戦う人間の数を増やすために、子作りを活性化させ、
その行為を教える教科書の役割をお寺が果たしていたようです。

※男女が交わる姿は吉兆と言われていたり説は色々あるようです。

いや、しかし、見ればみるほどすごい。。。

男性が戦争で不在時にも、

動物と、、、

過激ですね。。。

とはいえ、どれもこれも女性の身体のラインは
とても綺麗に表現されてます。

古代インドでも女性は美しさの象徴。

これらの彫刻は『カーマスートラ』を
視覚化したものとも言われています。

『カーマスートラ』

私もなんとなくしか知りませんでしたが古代インドの性愛論書。

愛の教科書とも呼ばれ、7部35章あるのだとか。

ちょっと調べてみると、
『他人を惹きつけるために』って章もあって
個人的に気になる。。。

女性に生まれたからには、
外見も内面も美しくありたいですね。

かなり過激すぎますが、インドを知るためにも
読んでみようかしら。

女度上がるかも!?


8.どこの国もやっぱり都会は忙しない。

エロティックな彫刻で有名なカジュラホは
ジャングルに囲まれた小さな街。

ということで、

ロクさんプレゼンツ!
人生初のジャングルドライブで、大自然を満喫しました。

こんなジープに乗って

大パノラマ!

やぎさんに出会ったり、牛さんに遭遇したり、
まるでどうぶつえん。

キャッキャッ興奮しまくり!

こんな田舎のカジュラホから大都会のデリーまで
最後は電車で移動帰します。

インドの電車というとあの人が溢れでている絵を想像しますが、
私たちはリッチにエアコン付き。

日本で言うところの新幹線で、車内もまあまあ綺麗でした。

一応車内食みたいなものも出ましたが、

油がいつのか分からないからあなたたちは食べない方がいい。

と言われ、パッと見た感じ美味しそうなサモサを眺めるだけ。
ロクさんは美味しそうに食べてました。。。

ところでこの電車。
実は走って走ってギリギリで飛び乗りました

駅まで向かった車が、
動物やら電車やらで大渋滞にハマり、電車発車時刻ギリギリ到着。

ロクさんに

どうせ電車は時間通りに来ないから間に合うんじゃないのー?

って走りながら呑気に聞いたら、

この電車は遅れないのーー!!

えーーーッ!
インドにも遅れない電車ってあるん?

とさらに猛ダッシュ

最後の最後でハラハラドキドキを味わいました

デリー駅に到着したらしたで
人と車とリクシャーで大混雑の駅前。

その光景を呆然と眺めながらお迎えの車を待ちました。
よく事故が起こらないものだ。。。

あー、デリーは一人では無理だわ。。。

そうそう、ネパール人の知り合いがいるのですが、
彼もデリーは一人では怖いって言ってました。

どこの国もやっぱり都会は忙しないのですね。
知らず知らずのうちに体も心も緊張してる。

私も6年半東京で勤めましたが、
関西に戻ってきて改めて、よくあんな街に住んでたな。。。

と思います。
大阪の朝のラッシュなんて、可愛い方です。

帰宅ラッシュもほとんどなく、
テレビを消して静かに読書をすることもできますが、

デリーはテレビを消しても
クラクションの音がうるさくて落ち着かなそう。。。

うーん。
なんだかんだで日本が一番落ち着きます。


◼︎バラナシの夜

ガンガーを前に瞑想する人。

ガンガーのあるバラナシ。

リクシャーからの眺めと、
朝の沐浴風景をさらっとご紹介して終わってましたが、

実はバラナシの夜、私はなぜだかわかりませんが、
ホテルで号泣してしまいます。

↑写真はアールティーという儀式
毎日日没に行われるけど、毎日こんなに人が多いらしい。。

よくわからないけどただただ、涙が止まらなくなりました。

ご存知通り、ガンジス河はインド人にとって聖なる川。

ヒンズー教にはお墓の文化がなく、
死後、ガンガーに帰ることが、一番の幸せとされています。

ガンガーをボートで周遊している時、焼き場の側を通りました。

オレンジ色のお花が体の上に乗せられ、
家族に囲まれながら運び込まれてくるところや、

モクモクと、
白い細い煙が空へ向かって登っているところを
ボートの上からではありますが、しっかりと自分の目で見ました。

さすがに写真は撮れませんでした。

死が普通に、
日常的に、
転がっている感覚。

まず日本では味わえません。

私はこの頃35歳。

東京から関西へ転勤し、
彼氏はいたものの遠距離恋愛。

仕事はバタバタ忙しいし、この先私はどうなるんだろう。。。
どうしたいんだろう。。。

周りの友達のライフスタイルもチラチラ気になり、
なんとも言えぬモヤモヤした不安を抱えていたそんな時期でした。

この死との距離の近さから、
かえって生命力の凄まじさを感じ、その強さに圧倒されつつ、

こんな環境下でも
明るく、強く、優しく生きるインド人にほっと安心したような、

私もきっと大丈夫だと、
自然と思えた安堵感からの涙だったのかな、、、

なぜ涙が出たのか、自分でも不思議ですが、

きっと生と死の強烈な描写が
心にズドンときたんだろうと思います。

生きてさえいれば
あなたもきっと大丈夫。


◼︎恵まれている私。

エロティックな街カジュラホからデリーへ帰ってきた私たち。

帰国する最終日は夜遅いフライトだったため、
ロクさん宅でゆっくり過ごし、
インド人が家庭で作る手作りカレーをいただきました。

スパイスたっぷり、 ピリ辛カレーで美味しかったー。

非日常を味わえる旅。

毎日バタバタ移動してましたが、
特にインドは未体験、未経験ゾーンの連続で、

自分の凝り固まった価値観を
ぶち壊してくれるのにはもってこいです。

歳を重ねると大抵は想定内、
経験済みで驚くことが減ってくるのですが、

インドは純粋に、幼少期にもどったような、
ワクワク感を味わえます。

↓えーーー!

↓ええーーーーー!

ってな感じで、
インドの日常、私の非日常。

あーーーー
帰ったら忙しい仕事が待っているーーー
帰りたくないーーー

とロクさんに嘆いたら、

忙しいなんていいじゃない。
お仕事があるっていいじゃない。

と言われました。

そういえば、
暇そうにボーーっとしているインド人はそこかしこにいました。

そうだった。
仕事があるってことは、とても恵まれてるんだ。。。

超氷河期の就活を勝ち抜いてきた私は、
当時のことを思い出しました。

そう、就職先があるだけでありがたい。
私は今の環境をありがたいと

思わないといけないんだ。。。

こう思いなおして日本に帰国しましたが、
旅行前となんら変わらず時間に追われる毎日が続くことで、
すぐに思考の癖は戻ってしまい、

このまま忙しい日々を過ごすのか?

疲れ切って帰る自分を眺め、また再び考え始めます。

仕事があることは恵まれている。

そうロクさんに言われたことで、
会社を辞めるという選択肢はなく、
何か違うことをしたい。。。

と、仕事以外の生活を満たそうと、
癒される場所を求め始めます。

その場所に選んだのは、、、

やっぱり、インド。
プチ体験したアーユルヴェーダに助けてもらうことになるのです。

これはまた別のシリーズで。

年々あっという間に過ぎていく毎日。
気づいたらおばあちゃんになってた、
ってことにならないようにしなければなりませんね。

自分に本当に必要なもの。

心を癒し豊かにしてくれるものは何か。

まだはっきりこの頃は答えが出なかったけど、
インドに少しヒントをもらったような、
二度目の旅でした。

ありがとう。


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